余談ですが、ハマトンという方は、The intellectual life という本を書いています。渡部昇一氏によって翻訳もされています。じつは、この本には思い出があって、高校時代にお世話になった英語塾の辻利一先生は、東京外大を出られた先生だったのですが、研究社英和辞典の編集者として有名な岩崎民平先生の授業で講読したと言って紹介し、「雑賀、これを読んでみるか」といってくれたのがこの本でした。辻先生は、毎回、15分ほど余分に時間をとって、私の訳文をチェックして下さいました。多分10ページもすすまなかったと思いますが、その内容は一部覚えています。私は英語は話せないけれども、こうした上質な英語との格闘で、日本語能力を鍛えられたのだと今になって感慨深く思うのです。
ただ、辻先生の指導で、RとLの発音の区別が何度やってもできなかったことが、人前で英語をしゃべることのブレーキにもなっています。以上は余談です。